2014年10月07日
第8回 大井川鐵道、2014年秋のイベント その1

赤い絨毯になった下泉駅のかわね路号(2010年11月28日 地図のN地点)
静岡県中部を走る大井川鐵道。
今夏はトーマス号の運行で大賑わいとなりました。
トーマス号の2014年の運行は10月12日の日曜日までですが、秋の大井川鐵道はどんな景色が待っているのでしょうか。
今回のコラムでは、この秋に行なわれるイベントをご紹介したいと思います。
|親子で楽しむならSLフェスタ!10/11(土)・12(日)
毎年10月に行なわれるSLフェスタ(主催:SLフェスタ実行委員会)(http://sl-festa.jp)。沿線に遊びに来た方を地元の方達が歓迎するイベントとしては一年でもっとも大きなもので、鉄道に関連したイベントのみならず、地場産品や地域の人気グルメなどが集まります。また、地元の小中学生が千頭に向かって走行中のSLに和太鼓で歓迎するイベントなども行なわれるそうです(神尾駅を過ぎたトンネルの先にて、演奏は11日のみ)。
会場は新金谷駅周辺、千頭駅周辺、金谷駅前通りの3か所。その中でぜひ体験して欲しい2つのイベントをご紹介します。
(1)SLとの綱引き (新金谷会場、両日とも10:30~11:40)

蒸気機関車のC12 164号機と綱引きをするイベントです。
日本ナショナルトラストが所有し大井川鐵道が保管する同機は、およそ50トンもの重さがあり、本当に人の力で引っぱることができるのか、シンプルですが楽しいイベントです。
今年は何人で引っぱることができるでしょうか。
(2)レールスター乗車体験 (千頭会場、 両日とも10:00~15:00)

レールスターは線路の保守や点検のために作られた乗り物で、台車と自転車を合体させたような形。
単純な構造ですが、乗ってみるととてもワクワクします。線路の上を人力で走る体験は、全国でも珍しいのではないでしょうか。
レールスターは、ひとりで漕ぐタイプ(写真)と二人で漕ぐタイプの2つがあります。
|鉄道ファン感涙、レトロな夜行客車列車の運行
10/18(土)新金谷駅15:55発

2011年秋に走行した昼行客車列車。今回は、暮れ行く大井川を眺めながらの運行となる
この列車は、大井川鐵道初の試みと呼べそうなイベント列車。
昭和50年代に長崎本線で走った「ながさき」号をモチーフに、電気機関車が牽引する客車列車が走ります。
「ながさき」は、門司港~佐世保・長崎を結んだ普通列車。当時の時刻表を調べると、福岡県北九州市の門司港を22:42に出発した列車が博多、鳥栖、備前山口、諫早などの駅を結びながら終着長崎に6:41に到着する、所要およそ8時間の夜行列車でした。普通列車ですから食堂車もなく、利用者は駅弁を買って、ひたすら列車の座席の揺れに身を任せるものだったと思われます。

電気機関車が牽引する列車は、乗車中に聞こえてくる音に特徴があります。レールの継ぎ目を通る時に聞こえる音や停車時の静かな様子、現在ではほとんど聴くことができなくなった電気機関車独特のホイッスル(警笛)が、客車列車ならではの旅の演出をしてくれるはずです。一編成にいくつも動力車のある電車とは異なる様は、独特の乗り味です。

また、使用される客車のうち一両は座席荷物合造車のオハニ36であることが発表されています。この車両は一両の客車に荷物を載せるスペースと乗客用の座席が用意された車両で、静岡県内では水産物などの輸送にも活躍されたものです。
折り返し駅の千頭駅で、この車両の内部を見学することができることになっています。


連結予定のオハニ36。昭和30年に製造された同車は昭和32年に台車が変更されるまでオハニ63という形式だった。現役時代最後は福知山区の所属。現在は日本ナショナルトラストの所有である
この列車は全席予約が必要なツアー列車で、新金谷を15:55に出発後、途中駅で長時間停車(通称ドカ停)を行ない、新金谷駅には20:10の到着。
旧型客車車内の栓抜きも楽しめる瓶入りジュースや静岡の東海軒の駅弁も用意されるそうで、4時間ちょっとのレトロな旅となりそうです。
◆「夜行客車列車」ツアーの詳細はこちら
http://www.oigawa-railway.co.jp/choice_tour.html#kyuugata
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Posted by 日刊いーしず at 21:03