2014年05月29日
第3回 ブライダルトレイン

新郎新婦 ペーパーシャワーの中を往く
フルサイズ一眼レフ 85mmレンズ(抜里駅構内)
フルサイズ一眼レフ 85mmレンズ(抜里駅構内)
|SLブライダルトレイン
第三回の今回は、この春に走った「SLブライダルトレイン」のレポートです。 ブライダルトレインとは、結婚披露宴を列車の中で行なう特別編成の列車。 鉄道ファンなら、一度は憧れる列車でしょう! なんといっても、これから歩んでいく未来の人生を文字通り列車に乗って出発するのですから!
|ホーム上の結婚式
この日、式を挙げたお二人は、これまでにも沿線に何度も足を運び地域を楽しまれてきた、いわば常連さん。
結婚式場となった新金谷駅のホームは参列者でいっぱいになりました。
式は人前式で、立会人は新金谷駅の駅長さん。
結婚式というと「厳か」という言葉が浮かびますが、この日は、春の明るい日差しの中、和やかな時間が流れていきました。
報道陣も多くカメラの数も凄かったのですが、それもまた、特別な結婚式に花を添えているように見えました。


|祝福の横断幕
新金谷駅をブライダルトレインが出発した後、僕は臨時の急行電車に揺られて抜里(ぬくり)駅に向かいました。前回の記事(こちら)を、サヨばあちゃんに見てもらうためです。急行電車は抜里駅には停まりませんから、家山駅から徒歩で向かいます。途中、抜里小唄に出て来た五輪峠(ごりんとうげ)を越えます。峠を越えた先に集落があるというのは歩いてみるとホッとするものですね。部活帰りの中学生やお茶農家の方と挨拶を交わしながら、およそ50分ほどで到着です。

駅に着くと、きっといつも通りのにぎやかな声。そして、駅舎の正面にまわって仰天です。それが、上の写真。なんと、集落のおじさんが列車の運行を知って三日掛りで作ったのだそうです。 希望と幸福。そして、ラブ、とあります (こんな企画がなされていた事を、僕は当日まで全く知りませんでした) 。
|みんなで祝う
「SLブライダルトレイン」は新金谷と千頭を往復します。
この日、集まったファンと地域の人は時刻表とにらめっこ、通過時刻を待っています。ペーパーシャワーも往復分用意したそうで、だれがどのタイミングでシャワーをやるか打ち合わせ中。カメラマンは大型脚立を用意して準備万端。
通過時刻になると、いつもよりも大きく!長~~~い!C56 44号機の特大の汽笛が聴こえてきました。
通過は一瞬のはずですが、スローモーションのように目の前を歓声とペーパーシャワーに包まれた展望車のお二人が過ぎていきます。
出発前のインタビューで新婦が話してくれた事を思い出しました。
「新茶のみどりが綺麗だから、どうしてもこの季節に列車を走らせたくて、運行予定がなかったところをお願いして走らせてもらう事にしたんです」


この日の川根は、お茶摘みが始まった日。 青空に、だいこんの花と白い煙がたなびいていきました。
|25年前のブライダルトレイン

僕が前回ブライダルトレインを撮影したのは25年前、国鉄が分割民営化した直後の昭和62年9月6日のことでした。
当時は、バブル景気の後押しもあってジョイフルトレインと呼ばれる展望サロン付きのお座敷客車や欧風客車が団体専用列車として盛んに運行されていた時代です。
この写真は、ブライダルトレインとして運用されたジョイフルトレインの「江戸」号。団体臨時列車としてJR東京駅と熱海駅を往復しました。
現在は、こうした列車の姿は減少しましたが、大井川鐵道のお座敷客車や展望車は、今なお健在。毎夏に運行される納涼ビール列車でも今回新郎新婦が乗車した車両が走ります。
(2014年4月26日取材)
大井川鐵道沿線撮影マップ
【eしずおか事務局より】
「ファインダーの向こうから」は月一回の更新です。次回公開は2014年6月26日の予定です。
当コラムへのご意見やご感想、ご要望をお寄せください。
下記のボタンをクリックして、ニックネームとメールアドレスをご記入の上お送りください。
掲載写真を使った特製壁紙をプレゼントいたします。なお、多数の場合は抽選とさせていただきます。みなさまからのご意見、ご感想をお待ちしております。
※当ブログ上のすべてのコンテンツは著作権法により保護されています。
無断転載等により著作権の権利を侵害することのないようご注意ください。
Posted by 日刊いーしず at 12:00